子どもが小学校中学年のころ、不登校だった時期があります。
これといった原因は分からなかったのですが、体調面では頻尿の症状が出ていました。
病院にかかり、診断されたのは心因性頻尿。
心因性頻尿は症状として頻繁にトイレに行きたくなるため、出かけることが難しくなります。
なので不登校になり、家にいることに。
一日中家にいるとダラダラして、頭も体も適度に疲れることがないので、夜寝付けないという事態になりました。
そこから生活スタイルが崩れるのは時間の問題。
昼夜逆転になって完全引きこもり…というコースになる可能性もあったわけです。
せめて家で過ごすなら、適度に頭と体を動かせて夜眠るリズムをつけたい!
ということで、親子で取り組んだことを紹介します。
心因性頻尿で不登校の子ども 家での過ごし方は?
学校から宿題は出るのですが、それだけではすぐ終わってしまいます。
宿題だけでは手持ちぶさたになるので、家で色んな事をすることに。
- プログラミング
- 手芸
- 料理
- 自転車
この頃私は短期間のパートに出始めたときでした。
低学年ではなかったのと、性格上危険を冒すような子ではないと分かっていたので、ある程度一人で放置することにさほど心配はしていませんでした。
なので、朝「今日はこれとこれを帰ってくるまでにやってね。帰ってきたら見せて。」と言って出勤していました。
やることができたら、自由時間です。
授業と休憩時間のある学校生活のように、一日のメリハリをつけるようにしていました。
もちろんずっとつきっきりではないので、思うようにできない時もあります。
「まぁそんな時もあるよね」とキッチリしすぎないのが、不登校中でも気楽に生活するコツですね。
プログラミングにチャレンジ
かねてより本人が興味を持っていたプログラミングのドリルを買ってやっていました。
実際に使ったドリルはこちら↓
このドリルではプログラミングをするうえで大事な筋道を立てて指示を出すというトレーニングや、2進法の計算などが学習できます。
2進法の計算は、3年生で算数苦手だと難しく感じるかもしれません。
正直プログラミングをしたことある私でも、「???」ってなる問題もあって、親子で「これ何でこうなるの?」ということもしばしば。
こういう時くわしい解説があればいいんですが、それがないので(答えだけ載ってる感じ)ちょっと残念かな。
親子で「分からん、難しい~!」と文句を言いつつも、かわいいキャラクターのおかげで最後まで何とかやり遂げることができました。
初めてプログラミング思考を学ぶにはちょうどいい感じです。
どのように指示を出せば思い通りの動きをしてくれるのかを考えられるトレーニングにうってつけなので、スクラッチで実際のプログラミングをするのに助けになりました。
手芸にチャレンジ
図工と称して、ダイソーでニードル手芸ができるシリーズをいくつか購入してやっていました。
材料が足りなかったり、逆に余りすぎたりと、見本とはほど遠いですが何とか完成に近づけました。
チクチク針を指して羊毛を硬くしていくのですが、ときどき指を刺したりとケガしながらやっていました。
ただ、ニードル手芸は飽きっぽかったり、せっかちな子には不向きですね。
簡単なものでも、親が手伝ってあげないと仕上げられなかったりするので、そこは注意です。
できた作品は担任の先生に見せたりして、家でこんなことしてるよといい話題にもなります。
料理にチャレンジ
家庭科と称して、夕ご飯のお手伝いをしてもらっていました。
ちょうど子どもが料理にも興味が向いていたので、いい機会と思い、子供用の包丁を買いました。
購入した子供用包丁はこれです↓
刃はスパッと切れないようになっているので、刃先が当たって手が切れるという心配もないです。
次第に包丁に慣れてきだすと、切れ味の悪さ(切りにくさ)は感じてくるようで、途中から大人用の包丁を使っていました。
でもこの包丁のおかげでリンゴの皮をむいたり、キャベツの千切りがマスターできました。
料理初心者さんが料理に慣れるにはちょうどいい商品です。
自転車にチャレンジ
こちらは体育の代わりです。
補助輪なしの自転車にまだ乗れなかったので、いい機会だと思って練習しまくりました。
ちょっと失敗したのが、実物を見ずに少し大きめをネットで買ってしまったことです。
サドルを調節しても、つま先がやっと着くかな?ぐらいの高さなので、フラフラ。
倒れても大きいし重いしで一人では起こせない状態。
いやー実物を見て買った方がいいですね、こればかりは。
でも自転車の練習していて良かったことは、練習中はトイレはすっかり忘れていたこと。
何かに気を取られているとトイレに行かなくなるのも心因性頻尿の特徴です。
自転車に限らず、集中できる時間を少しでも増やしてあげるといいのかもしれませんね。
外出は全くしなかった?
通院などでどうしても外出しなければいけない時もありました。
遠出はしないとはいえ、常にトイレに行く間隔を意識しながらの移動なので、油断はできません。
子どもの中で【外出=トイレが気になり、ストレスがたまる】になってしまっていたので、気軽に外出ができるきっかけにならないかなと始めたのが、図書館通いでした。
もし長距離移動をお考えの方はこちらの記事も合わせてどうぞ↓
週1の図書館通いが外出代わり
幸い近所に図書館があったので、気分転換に通っていました。
今まで活字なんて読まなかったわが子も、不登校を機に本を読む楽しさを見つけたようです。
わが子は初めはアニメのノベライズ本(名探偵コナンや鬼滅の刃など)が読みやすかったみたい。
そこから次第にミステリー系(5分後にシリーズ)を読むようになりました。
また、家でよく折り紙を折っていたので、折り紙の本もよく借りて読んでいました。
この本、注目すべきは「回るうんこ」!
思わず子どもより大人の私が食いついてしまうほど。
クセのある折り紙しかないので、普通の小綺麗な折り紙に飽きた方にオススメします。
「うんこ」を錬成する子のかたわらで、私はドラゴンを必死で折っていました↓
激ムズです。子どもは折れなくて多分泣きます。
私はどうしても途中で紙が破れてしまい、完成したことがありません…。
私もいい年して泣きそうでした
折れたら自慢できるレベルです。
図書館は普段見ない本も手に取りやすく、気に入ったら書店で買ってずっと手元に置いておけます。
図書館でお気に入りの一冊を見つけてみるのはいかがでしょうか。
まとめ:夢中になれるものを見つけよう
心因性頻尿って行動の幅が制限されがちですよね。
特効薬がありませんし、サポートする側は終わりの見えないしんどさもあります。
当時は不登校期間中に夫が単身赴任となり、感染症に親子でかかり…とハードな生活だったのを覚えています。
「きっと今が人生のどん底なのかも。だったらこれ以上悪くなることなんてない。後ははい上がるだけ。」
そう思うと、しんどいことも何だかどうでもよくなって、むしろ家でできることしてのんびりしようと思えるほどになりました。
今が辛くても、それはずっとは続かない。
なぜかそう言い切れる根拠のない自信がありました。
今は頑張るのは少しペースダウンして、心のパワーを貯める時。
日常生活で何か夢中になれるものを見つけると、快方の手助けになりますよ。